越智元太先生らの論文がScientific Reportsに掲載されました!

スポーツ活動の中で、集中力が途切れる、判断を誤るといった場面を皆さんも見聞きしたことがあるかと思います。健康スポーツ学科の皆様は、選手時にそういった経験をしたことがあるのではないでしょうか?
私たちは、この運動によって生じる認知機能 (注意集中、選択判断といった前頭前野機能) の低下を認知疲労と呼び、そのメカニズムについて検証を行ってきました。
以前の研究から、標高3,500m相当の高地環境を模倣する低酸素ガス (13%酸素濃度) を用い、低酸素環境でたった10分間運動するだけで、認知疲労が起こる実験モデルを開発しました (Ochi et al., NeuroImage, 2018)。
今回の研究では、この低酸素環境での運動による認知疲労のメカニズムとして、運動中に起こる動脈血酸素飽和度 (SpO2) 低下 (低酸素血) が関与していることが実証されました。